オーバーフロー海水水槽のコストパフォーマンスを比較する。自作 vs オールインワン(マーフィード/レッドシー/ショップモデルetc)

45cm以上のオーバーフロー(含 背面濾過)海水水槽のシステムを比較検討しています。

すべて自前で用意するパターンから、ノーブランドのオーバーフロー水槽、オールインワン最高峰のRedSea社製の水槽システムまで、それぞれのコスト、メリットやデメリットを比較してみました。

マリンアクアリウムをオーバーフロー水槽にする本当のメリット

海水水槽において、オーバーフロー水槽にするメリットはサンプに大型のプロテインスキマーを設置できる、これにつきます。

よくネット記事などで言われているオーバーフロー水槽のメリットとして、水槽内に機材を置かなくて良い、ろ材を増やせる、といったメリットは普通の水槽との価格差に見合うほどのものではありません。

ビール瓶3本分ほどもある大型で強力なプロテインスキマーを設置するには、現実的にはオーバーフロー水槽でないと不可能ですね。

単にろ材を多く使う濾過方式なら大型の外部フィルターで事足りますから。

淡水水槽であまりオーバーフロー水槽が使われない理由も、生物濾過方式なら強力な外部フィルターで充分ということでしょう。

出典:アールズアクア

ヤフオクやアクアリウムショップのオーバーフロー水槽をベースに構築するパターン

ヤフオクやアクアリウムショップでは、ノーブランドの60cmオーバーフロー水槽が概ね5万円ぐらいからで手に入ります。このセットに含まれているのは、水槽本体、キャビネット、濾過槽ですので、別途循環ポンプ、プロテインスキマー、照明、クーラー等が必要になります。

ここでは海水オーバーフロー水槽システムを、できる限り安くまとめた場合の予算を考えてみます。

  • 60cm オーバーフロー水槽セット 5万円(アールズアクア社)
  • ポンプ カミハタリオ3100 1万円
  • プロテインスキマー 海道達磨 2万円
  • 照明 アクロ TRIANGLE LED MARINE 600 1万円
  • 合計:9万円

なんとかギリギリ10万円を切ることができました。水槽クーラーは含まれていませんので、部屋の温度が上がりすぎないように気をつけましょう。気密性の高いマンションで年中25度が保たれているのであれば問題なし。

アクアリウムを色々と試行錯誤するのが好きで、必要に応じて徐々にアップグレードしながらシステムを組み立てていくのにはちょうどよい予算感かもしれません。

ただこのプランのデメリットとして、水槽やキャビネットにあまり高級感はありません。

「どうせ10万出すならもうちょっと頑張ってReaSeaやマーフィードなど高級水槽ブランドのセットがほしい!」と思いますよね。

アクアリウムショップに並んでいる高級水槽の存在感は、安物水槽とは比べ物にならない迫力があります。

そこで、もうちょっと予算を出して、高級ブランド水槽のオールインワンセットを使った場合を検討してみました。

比較的コスパの良い背面オーバーフローのオールインワンシステムを使う

SHELL2 オールインワンシステム水槽 46492円

オーバーフロー水槽メーカーとして信頼できるオールインワンシステム。総水量40Lの小型オールインワン水槽。照明、ポンプ、ろ材もセットになっているので、+1〜2万円の45cm対応キャビネットを買うだけ。

合計:5万6千円で、45cmですが必要十分な海水水槽のシステムが作れます。

こちらの製品にはプロテインスキマーはありませんので、+1万円〜で別付けする必要があります。(背面サンプに設置スペースあり)

ただ、45cm水槽がベースなので、水槽のサイズが物足りなくなるかもしれません。また、照明の変更やろ過システムの追加難しく、あとからアップグレードが難しいシステムになります。

RedSea マックスナノ 15万円〜17万円

copyright reasea

オーバーフロー水槽の最高峰メーカーのReasea社のマックスナノであれば、背面ろ過システムですべてオールインワン。サンゴも育成できる照明もついています。価格も最高峰ですが、上記の通り自前で全て揃えても10万円はかかることを考えると、+5万円で間違いのないシステムが手に入るというのはアリだと思います。

ただし、ろ過能力が足りない!と物足りなさを感じた場合、スッキリとしたオールインワン水槽のメリットを活かしたままアップグレードするのが難しいのがマックスナノになります。

横幅60cmのマックスE170であれば拡張性もあるのですが、価格が25万円〜と跳ね上がり、同社のリーファーシリーズも選択肢に入ってきます。

レッドシー社製のリーファーシリーズはお得なのか?

Copyright Reasea

最高級のブランド感と、確実なシステム性能が期待できるレッドシーのリーファーシリーズ。お値段も45cmのナノであれば15万円、60cmのリーファー170であれば17万円からと、RedSeaマックスシリーズに比べればお手頃。

水槽のガラス品質もすごいです。自動足し水機能や、オーバーフロー配管の隠蔽カバー、落水音の低減機能もあります。

サンプがガラス製というのも高級感ありますね(普段は見えませんか…)

濾過はプロテインスキマー前提となります。

ただし、ポンプやプロテインスキマー、照明は別売です。上記のように最低限の設備なら+4万円なので、20万円前後で水槽のスペックとしては最高峰、機材のスペックも必要に応じてアップグレードができる拡張性をもたせたシステムになります。

初期投資は高いですが、将来的なアップグレードを考えると、意外と一番オトクなところかもしれません。

マーフィード社製のオーバーフロー水槽

出典:生麦海水魚センター
出典:生麦海水魚センター

こちらも高級オーバーフロー水槽として比較されるマーフィード社のオアシス水槽セットは、Reasea社のものより少し安く、概ね15万円ほどから購入可能。60cm水槽でポンプとスキマーを購入してももリーファー170より2万円ほど安く、なんとか20万円を切れる感じになります。

オーソドックスなタイプのオーバーフロー水槽ですがコスパは非常に良いものです。

よって、予算別に考えた海水水槽のシステムは以下のようになると結論づけました。

〜5万円プラン(非オーバーフロー)

カミハタ 海道河童

この価格ですとオーバーフローシステムは難しくなり、海道河童などの外付けプロテインスキマー+エーハイムなどの外部フィルターを使ったシステムになります。

メリットとしては一番安価に構築できますし、プロテインスキマーや給排水配管、ヒーターなどが水槽内に入ってしまいますが、それを気にしないのであれば問題なく運用できる最もコスパの良いシステムになります。

生体とろ過のバランスさえ整っていれば、オーバーフロー水槽でなくても魚は飼えます。

30cmなど小さめの水槽サイズから初めて、あとから水槽サイズを大きくしたくなってもそれぞれ買い替えていけば対応できます。また、不要となって処分する際もそれぞれ別に処分したり、別の用途で使うこともできます。

どうしてもオーバーフロー化したくなった場合は、既存の規格水槽をオーバーフロー化できるマメオーバーフローという製品もあります。

ただし、マメオーバーフロー+マメスイッチで最低5万円ぐらい追加投資がかかります。そして意外と高いのがサンプ水槽。単品で買うと、2〜3万円します。既存の余っている水槽を使えばお金はかかりませんが・・・あれ?最初からオーバーフロー水槽にするのとコストかわらなくない?

出典:マメデザイン

 

〜10万円プラン

アクアリウム予算を10万円まで出せると言うのであれば、ノーブランドの安いオーバーフロー水槽をベースに自分で機材を選んで揃えていくプランが可能です。また、オールインワンシステム+キャビネットでも購入できるものが出てきます。

ただし、中古品としての価値は低めで、最終的に処分するときの事も考えておいたほうがいいでしょう。

オールインワンシステムはコスパは良いのですが、拡張性が低いので最終的にアクアリウムをどこまでやるつもりなのか考えてから。

15万円まで出せるのであれば、Redsea MAX nanoが候補に入ります。ろ過能力を拡張せず、あくまでこの水槽で飼える範囲でしか飼わないという気持ちであればこれも。(ただし、基本的には非常に高性能なシステムなのでよっぽどの飼育熱がない限りはほぼ不足は無いと思われます)

〜20万円プラン

20万円まで出せるのであれば、マーフィード社またはReasea社のオーバーフロー水槽システムが組めます。

あとから必要に応じて照明やプロテインスキマーをアップグレードすることも可能なので、水槽サイズ以外は自由度が効くでしょう。また高級感もありますし、ブランド品として人気もあります。

意外と中古でほとんど出回らないので、処分するときの換金性が高い可能性もあります。

結論:行き着く先は同じ

  1. とにかく初期投資をしたくない→60cm規格水槽+エーハイム外部フィルター+海道河童
  2. 絶対失敗したくない→オールインワンシステム(shell2,redsea max nano等)
  3. オーバーフロー水槽がほしいけど予算がない→アールズアクア社のオーバーフロー水槽+海道達磨
  4. どの道30万50万は溶かすと覚悟している→RedSea リーファー or マーフィードoceanシリーズ

たぶん、どの道を選んでも結局最終的には20万〜30万はかかりますね。アクアリウムを色々試行錯誤しながらあれこれ試すのが好きなのか、それとも、最初から絶対に失敗したくないのか、ここは好みだと思います。

絶対に失敗したくないなら、最高級のReasea社製の水槽や高級プロテインスキマーなど、アクアリウムショップに任せれば問題ないでしょう。

色々試行錯誤しながら、技術と知識を実践でみにつけていきたい!というアクアリウム派であれば、最低限の設備で少しづつアップグレードしていく楽しみもまたアクアリウムだと思います。

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