水槽のコケ対策は水換えとか、エビやオトシンクルスなどの生物兵器とか、コケ防止剤とか、底砂掃除とか、リン酸除去剤とか色々ありますが、結局のところどれも対処療法に過ぎない。
コケを出さないための結論としては、コケに生える余裕を与えないことに尽きると思う。
そのためには、やはり富栄養化に対する対策がメインとなる。
水槽の富栄養化対策として有効なのは、ろ過能力の強化、頻繁な水換え、底砂掃除、リン酸除去剤、活性炭、生育数を減らすなどが考えられるが、黒ひげコケに悩まされている我が家の水槽にはどれも抜本的な対策にはならなかった。
そこで、外掛けフィルターに観葉植物を追加するという方法が一定の効果が見られたので紹介したいと思います。
水槽プロフィール
- 60cmスリム水槽
- 吸着系ソイル+底面フィルター
- Co2添加
- LED照明(おにぎりグロー)
- カージナルテトラ5匹
- ミッキーマウスプラティ
- フネアマガイ3匹
- ミナミヌマエビ30匹ぐらい
コケ対策にやってきたこと
- 週に一度の1/3の水換え
- プロホースでの底砂掃除
- エーハイムのリン酸除去剤
- 生体数を少なめに
- 照明時間を短めに 14時〜22時
これらのコケ対策を行っても、黒髭コケやサンゴ状コケなどの藍藻類に支配されて定期的に水草を捨てている当水槽。底砂にはかなり汚れが溜まっていそうだけどプロポースでの掃除にも限界がある。
濾過はうまく回っているようで定期的に行っている水質検査でも亜硝酸塩、硝酸塩共に基準の範囲内だ。
しかしコケは生える。黒髭コケは水質の安定した水槽にも発生するようでアクアリストの悩みのタネである。
外掛けフィルターに100均の観葉植物を追加してみた
コケは余分な栄養素があることが原因だから、もっと植物に栄養分を吸わせればいいのでは?という仮説を立てた。
しかに水槽内にこれ以上水草を植える余裕はないのと、水草を増やしてもあんまりコケの勢いは減ってない気がする。
そこで、スリムフィルターLにクワズイモ、ミリオンバンブー、子供が持って帰ってきたアサガオなどを追加してみたところ、意外にもスクスク成長しているので、観葉植物の育成環境としてはかなり良いのだと思う。
観葉植物の水耕栽培について調べて見たところ以下のようなポイントがあった。
観葉植物の水耕栽培のポイント
- 水に適度な栄養があること
- 適度な光量
- 水が循環していること
まさにアクアリウム水槽と外掛けフィルターにジャストマッチじゃないかと。餌や魚の排泄物で常に栄養は供給されているし(それが過剰だからコケが生える)、外掛けフィルターにポンプがついているので水が滞留することもない。まさに観葉植物にとって理想的な状況である。
そして、水槽内の過剰な栄養分を吸ってくれるんだからコケ対策になって一石二鳥だよね。
調べてみるとこのような考え方は理にかなっているらしく、アクアポニックスと言って農業と養殖を同時にできる循環型システムのようだった。
このように観葉植物を外掛けフィルターに設置してから、悩まされていた黒ひげコケの勢いが明らかに弱まって、ガラス面に発生する緑コケも生えるのが遅くなった!
観葉植物には農薬が付いているので高価でデリケートなエビ水槽には向かないということらしいけど、当水槽のミナミヌマエビには影響はなかったように思える。
ディスカスやビーシュリンプ水槽には使えないかもしれない。
水草よりも、土に植わる観葉植物は桁違いに水槽内の窒素や栄養分を吸ってくれるのだろうか。特にデメリットも無いのでしばらく様子を見たいと思いました。
しかし、コケ根絶には至らず
その後、確かにコケ抑制の効果はあったのですが、コケの根絶とまでは至らず。最終的なコケ根絶には水槽内の環境見直しも必要でした。
果てしないコケとの戦い、続き