年末年始に北アルプス燕岳に登ったので、快適な雪山登山ができる装備やネットになかった山小屋の現地情報などをまとめておきます。

年末年始に北アルプス燕岳に登ったので、快適な雪山登山ができる装備やネットになかった山小屋の現地情報などをまとめておきます。

はじめに

2019年〜2020年の年末年始は、北アルプスで雪山初心者向けと言われる燕岳へ行ってきました!

事前情報通り、滑落の危険箇所は全くと言っていいほど無く、安全で楽しい雪山を楽しめました。
燕山荘直下の急斜面が下りのときちょっと怖いかな?というレベルですが、慎重に上り下りすれば問題ありません。仮に落ちても下で止まるだろうし?

とはいえ、登りの行程が長く、合戦尾根からの燕山荘へ至る稜線上の風や低温環境はなかなかの厳しさですので、厳冬期雪山登山のフル装備で臨むべき山であることには変わりありません。

決して、夏靴と軽アイゼンやレインウェアで行くような環境ではありませんので、しっかりと厳冬期対応の装備を整える必要があります。

新宿駅から最寄駅の穂高駅までは特急あずさ1本!

7時30分新宿駅発の特急あずさ号で最寄駅の穂高駅まで乗り換え無しで行けました。

穂高駅からはタクシーで約20分。松本駅からバスに乗ってさらに1時間以上かかる上高地を経由しなくてはいけない他の北アルプスに比べてこのアクセスの良さも燕岳の人気の一つなのかもしれませんね。

以下、行程別の感想やポイントを整理しますので、年末年始に燕岳行くことを検討している方は参考にしてくださいね。

詳細なルートや通過時間などは以下のリンクからどうぞ。

【ヤマレコユーザー限定】ルート詳細

宮城ゲート~中房温泉(13kmの舗装路歩き)

穂高駅から宮城ゲートまではタクシー利用が一般的です。(3000円前後。要予約)

そして、宮城ゲートから中房温泉まで、夏場は車で行ける道も、年末年始は片道4〜5時間の徒歩行程となります・・・。

この行程、二度と歩きたくない!登りが地味にきつい!暇!荷物が重い!歩きにくい!という4重苦。景観もなにもない。楽しいところは何もありません。。。

冬靴で歩くか?夏靴で歩くか?

年末年始の燕岳を検討している方は、この行程を重い冬靴を担いで歩きやすい夏靴で歩くべきか・・・、歩きにくいけど、冬靴で歩くべきか悩んでいるのではないでしょうか。

今回、私はこの2kgの冬靴を担いで、普通のスノーブーツにチェーンアイゼンで上がりました。

結論から言うと、重い冬靴を背負ってでも夏靴+チェーンアイゼンで上がったほうが楽だと思います。

また、チェーンアイゼン or 6本爪軽アイゼンも悩みますが、どちらでも登れますが、チェーンアイゼンのほうが快適だと思います。

登り12km、片道5時間と聞いてましたが、私達はほぼぴったり4時間で登れました。

道中すれ違う人もいないので音楽でも聞きながら登るのが良いのではないでしょうか・・・。

中房温泉

山小屋にしては良いとか、旅館にしては悪いとか色々言われていますが、個人的にはとても良かったです。

夕食はつみれ鍋など山小屋+αという感じで、味もGOOD!

中房温泉の夕食

朝食は一般的な山小屋の朝という感じで、朝からしっかりエネルギー補給!

中房温泉の朝食

冬場でも温泉は4種類もあります!露天風呂あり!

シャンプーやリンスもあります。ただしお湯は出ないので、冷水か温泉で洗いましょう。

雪見の岩風呂が最高です。各種お風呂は、女性専用の時間帯ありで、それ以外は混浴です。備え付けのタオルはありませんが、売店にて、200円でハンドタオルの販売があります。入浴可能時間は20時30分頃目安(消灯時間)まで。

お湯はかなり熱め。長湯はできませんね。

中房温泉では、年末年始でも3人部屋の個室が使えました!

年末年始は大部屋のみと聞いていましたが、3人で予約したところ、個室が使えました。これはありがたい!

テレビもありますが、BSしか映りません。(地デジ調整中とのこと)
9時消灯ですが、消灯後も、部屋の電源・電気・暖房は使えます。よって携帯端末の充電が思う存分に可能でした。

ガスファンヒーターを使って濡れた靴やタオルの乾燥もできました。

携帯電話の電波状況ですが、auだと1〜2本で、高速通信不可。不安定です。

出発前に不要な荷物を預けることができます。

中房登山口~合戦小屋

中房温泉から100mほど離れた登山口からアイゼン・ピッケル装備で登ります。

樹林帯でずっと景色も変わらず辛い・・・そして長い・・・。かなり体力が必要です。急登と言われていますが、山好きなら普通の道かな?という程度。

肝心な服装のレイヤリング

上:MILLET ドライナミックメッシュ長袖 < ICEBREAKER メリノ100%カットソー < MILLET ティフォン50000ウォームJKT
下:化繊タイツ < MILLET ティフォン50000ウォームパンツ
靴:ファイントラック 極厚手ソックス < モンブランプロ

合戦小屋までは、標高もまだ高くなく、樹林帯なので、天候が良ければ一般的な冬の低山雪山の装備で登れます。

合戦小屋~燕山荘

合戦小屋に到着すると急に寒くなります。上から寒気が降りてきているのでしょうか。

ここで上下ハードシェル(THE NORTHFACE マウンテンジャケット+マウンテンパンツ)を上記のレイヤリングに追加で着ました。

やはり北アルプス。冷気・風を完全にブロックするハードシェルが必要と感じました。

稜線に出ると燕山荘や燕岳が見えてきてテンションも上がります。
ただし、目前に見えている燕山荘はなかなか近づいてこないです。

燕山荘

燕山荘

泊まりたい山小屋No1と言われていますが、個人的にはちょっと残念でした・・・

景色は晴れていれば、燕岳から槍ヶ岳まで見通せて素晴らしいの一言です。

燕山荘から燕岳を望む

寒い燕山荘

寒すぎる・・。暖房が弱くて、室内でも上下ダウンの人もちらほら、見かけました。北アルプス稜線の山小屋はこんなものなのかもしれませんね。

赤岳鉱泉や三条の湯は暖かっただけに、「山小屋は温かいもの」という甘い認識があった。燕山荘では防寒不足で苦労しました。緊急用のカイロを開封。

寒い中到着しても、体をしっかり温められるところがなくて、冷えて体調が悪くなって辛かったです。

湯たんぽ・コタツがあると聞いていて、期待していたのですが、どちらも「全員に行き渡らず、不公平になるから」と言う理由で、提供ありませんでした。

なので寒がりな人は、上下ダウン、マイ湯たんぽ(ペットボトルやナルゲンボトルなど)、カイロなど、充分な充分な防寒対策を持っていくことをおすすめします。

ペットボトルにお湯を入れて、脱いだ靴下の中に入れると朝までポカポカでしたよ!

燕山荘の夕食

夕食。チーズインハンバーグ。

燕山荘の朝食

朝食。鮭の塩焼き、ソーセージ、ゆずゼリー。

携帯電話の状況は、docomoバッチリ。高速通信可能。au圏外(場所によっては可能とか?)

バッテリー充電は消灯時間まで100円(貯金箱へのセルフ入金方式)でコンセントが利用可能。一人何アンペアとか何mWhとかとかそういうのは無いのですが、常識の範囲で考えてねっていうスタイル。

燕山荘~燕岳(吹雪・暴風)

猛吹雪の中で燕岳に向かうとどうなるか?翌朝の吹雪の中アタックすることに。

トレース上のフラッグがギリギリ視認できるレベルで、全くと言っていいほどおすすめできません。

燕山荘から吹雪

また部分的に完全にトレースがなくなって、胸の高さまで雪が埋まっている箇所もあり、一部ラッセルが必要。
それでもなんとか山頂にはたどり着けましたが、ハードシェル無かったら無理だったな。

吹雪の燕岳

危険箇所はありませんが、トレースがないと道がわかりにくく、吹雪でフラッグやトレースを見失ってコースから離れすぎると雪庇になっていたり、急斜面になっていたり、危ないところもあります。決して無理はしないように。

かと言って、もと来た道を戻ろうにも、フラッグを見失うと戻れない可能性もあります。「帰り道はまだ見たことない景色」ですからね。

全員のゴーグルが凍結して視界不良の中、なんとか燕山荘に戻ってきました。
途中誰ともすれ違いなかったので、この日山頂に行ったのは自分たちだけだったみたいです。

極寒環境でのデジタル機器の状況

GoProHERO7も、この極低温下では10秒で撮影が強制終了。ミラーレス一眼のα7iiは極低温に強く撮影可能!ただし液晶は映りません。ファインダーは見えますがゴーグル越しなので違う理由で見えない。

insta360 one Xは通常バッテリーはほぼ即死。低温対応バッテリーは撮影可能でした。

動画を撮って編集しましたので、参考にしてください。

燕山荘~中房登山口への下山

特に特筆すべきことは無く、無心での下山。

中房温泉で日帰り入浴+ランチカレー

中房温泉のカレー

750円で日帰り入浴。1000円でカレーを頂きました。
なお、日帰り入浴でも、宿泊と同じ温泉に入れます。

中房温泉~宮城ゲート

下りは3時間で帰れました。心を「無」にして歩くだけ。
真っ暗になってもヘッドランプがあれば(無くても最悪スマホのライトで)帰れますので、中房温泉でゆっくり入浴して疲れを取ってからのほうが良いかもしれません。

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